今回は私の愛用しているブレゲマリーンIIを使用して気づいた良い所や、悪い所を評価していきます。
目次
ブレゲとは
ブレゲの創業は1775年です。創業者はブランドの名の通り、アブラアム=ルイ・ブレゲで、時計の歴史を200年早めたと言われています。
そんな天才時計技師のブレゲは「トゥールビヨン」や「パーペチュアルカレンダー」や「ミニッツリピーター」など様々な画期的な機構を生み出しました!
ブレゲは現在の腕時計に備わる機構の約70%を発明・改良したと言われています。またギヨーシェ文字盤、ブレゲ針、ブレゲ数字など現代の時計における定番が多く存在します。
愛用者の中には、イギリスのビクトリア女王やイタリアの作曲家ロッシーニ、マリー・アントワネット、ナポレオン・ボナパルト、ナポリ王妃、ロシア皇帝アレクサンドル、イギリス国王ジョージ4世といったそうそうたるメンバーたちです。
マリーンII
マリーンはフランス海軍のマリン・クロノメーター(航海用精密時計)の制作に携わっていた事に由来しています。
初代モデルは1990年に発表されました。マリーンIIは2004年に発表された第2世代モデルです。ケースサイズは先代の32.5mmから39mmへと今風のサイズアップとなりました。防水も100mとなりました。
コインエッジにブレゲ針、ギョーシェと現代の定番デザインを採用しています。
ムーブメントはフレデリックピゲ社製のCal.517GGです。
購入のキッカケ
私の時計歴はロレックスのデイトジャストIIから始まりました。大学卒業後、就職して数ヶ月で7年ローンで購入しました。ちなみに手元にはありませんが、現在もローンだけは支払っております笑
そこからデイトナ116520を購入してから、オメガスピードマスター・エドックスクロノオフショア・グランドセイコー・ハミルトン・フレデリックコンスタントなど色んなメーカーの時計を買っては売りを繰り返してました。
自然と時計に対しての目も肥えてきて、そろそろ本格的な一生物の時計が欲しいなというのが理由です。
ロレックスからのステップアップを考えていたので、世界五大時計のメーカーから選ぶ事にしました。
世界五大時計とは
- パテックフィリップ
- オーデマピゲ
- ヴァシュロンコンスタンタン
- ブレゲ
- A.ランゲ&ゾーネ
まずはざっくりドレスウォッチかスポーツウォッチかで悩みましたが、私はまだ20代半ばですし、普段からカジュアルな服装が多い事もあり、ドレスウォッチはもう少し大人になってからでもいいかなと、スポーツウォッチにジャンルを絞りました。そして一生物ですので、飽きの来ないシンプルな3針を。
その時点でA.ランゲ&ゾーネは対象から消えました。ランゲはドレスウォッチのイメージの為、50代くらいになったらスーツにランゲ1をカッコよく合わせたいですね。
続いて名実ともに世界最高峰のパテックフィリップですが、単純にプレミアが付きすぎて買えませんでした。
ノーチラスもアクアノートも高すぎる!!!
ノーチラス5711
アクアノート5167
ノーチラス5117に関しては定価330万に対して、現在はなんと1000万近いお値段が!!!
約3倍ですよ!! 3倍!!!
数年前は300万円代で購入出来た事を考えると、仮にお金があったとしてもステンレスモデルの3針にそんなお値段は出せません。ということでパテックフィリップも対象から外れました。
残るはブレゲと雲上時計のオーデマピゲとヴァシュロンコンスタンタンの3メーカーです。
スポーツモデルに絞ると、オーデマピゲのロイヤルオークとヴァシュロンコンスタンタンのオーバーシーズとブレゲのマリーンと必然的に3つに絞られました。
実際に3つを試着してみてロイヤルオークが一番カッコイイかなと思いましたが、残念ながらこちらもプレミア価格…。
当時、現行だった15400は定価200万円程度なのに、黒文字盤で中古で250万くらいでした。青だと300万近かったです。
パテックほどのプレミアではありませんが、さすがに買う気になれませんでした。パテック同様、お値段的な意味で却下です。
続いてオーバーシーズですが、単純にデザインがあまりピンと来ませんでした。現行のブルー文字盤は凄く綺麗なんですが、中古で200万ほどと、定価よりは少し安いのですが、さほどお得でもありませんでした。
何よりデザインが私的にあまりビビッと来ていませんでした!!
42ミリのケースも私の細腕には大きいですし、文字盤もシンプルすぎてやや物足りない印象。42ミリの大きいケースサイズとシンプル3針デザインがなんかミスマッチでチクバグしているイメージでした。
オーバーシーズはシンプルな3針より、クロノグラフやGMTのデザインの方がカッコよ過ぎるので却下になりました。
GMTは本当にカッコいいです!!
そして最後に残ったのがブレゲマリーンIIでした!!
こういう風に購入理由を書いていくと、消去法で選んだみたいに聞こえますが、元々ブレゲのマリーンIIに憧れを持っていました。
フレデリックコンスタントを購入したのもブレゲの憧れからです。ブレゲの文字盤職人をしていた人が創業したメーカーで、ブレゲをオマージュした似たような時計のデザインが安く買えたからです。
こちらは私が以前愛用していたフレデリックコンスタントのハートビートです。
良い所
良い所をまとめると3つあります!
1.ブレゲの歴史
2.デザインが最高
3.知る人ぞ知る存在
1.ブレゲの歴史
これは上記で述べた通りです。ブレゲは時計の歴史を200年進め、現在までの機構の約70%を開発・改良したと言われています。ブレゲは時計メーカーを語るのに絶対に欠かせません。歴代の愛用者(ナポレオン・マリーアントワネットなど)の名だたる偉人と同じ時計を着用できる喜びもあります。
2.デザインが最高
マリーンIIはいわゆるスポーツウォッチです。ですが、細部にクラシカルな雰囲気を合わせ持つ数少ない時計だと思います。コインエッジやブレゲ針にギョーシェ彫りが古典美を醸し出していますね。
それに貝をモチーフにした裏スケの金のローターも豪華です。
全体的にすごくシンプルなんですが細部に細かくさりげない装飾が施されていてされています。そして漂う高貴さが魅力の1つです! カルティエとはまた違った神々しさがありますね!
それでいてTシャツにジーパンといったカジュアルな服装にも合うから不思議ですよね~。まさにラグジュアリースポーツウォッチですね。
3.知る人ぞ知る存在
ブレゲは世間一般的に知名度はかなり低いです。時計に興味のない人で、知っている人はほぼいないと思います。
街の人に高級時計と聞いて思い浮かぶのは?
と問いたら殆どがロレックスやオメガの名が上がると思います。
中にはパテックフィリップと答える人もいるかもしれませんね。とんねるずのみなさんのおかげでしたの番組内の企画【買うシリーズ】とかでピックアップされた事で知った人も多いのではないでしょうか。私もその番組でロレックスより良い時計がたくさんある事を知りました。
なのでブレゲは知る人ぞ知る存在ですので、普通の人には気づかれません。現に私も1ヶ月以上使用してますが、知り合いの誰にも気づかれた事はありません。
しかしロレックス正規店にブレゲを付けて行った時はスタッフに、良い時計してますね、とチヤホヤされました。時計好きには知らない人はいないですからね。
悪い所
今の所特に見つかりません…。親バカですみません。でも強いて言えば3つあります!
- 誰にも気づかれない
- 純正ラバーベルトが大きすぎる
- リセールが低い
誰にも気づかれない
こちらは先ほど良い所で述べました。しかし人によってはデメリットになります。高級時計は自己満足ではありますが、やはり周りにドヤって感じで見せつけたいですよね。
そうなるとブレゲは向いていません。ロレックスを付けていた方がよっぽどウケが良いです。
私はロレックスを愛用してますが、ロレックスを付けていると友達や知り合い、お店のスタッフとかにも気づかれて、良い時計ですねと言われる事が多いです。世間的にはロレックスの知名度の方が圧倒的に高いです。
周りのみんなにスゲーって言われたい人には向いていません。やはり最初は高級時計を購入したらみんなに自慢したいですよね。私も初めてロレックスのデイトジャストⅡを購入したのもそういう理由がありました。
なのでブレゲはファーストウォッチには向いていません!
ロレックスやオメガなど様々な高級時計を使用して、だんだん時計を知っていった人がたどり着くメーカーです。
純正ラバーベルトが大きすぎる
純正ラバーベルトのサイズが大き過ぎて付け心地が良くないです。
日本人の平均の手首のサイズは約15センチ〜17センチと言われています。私は15センチとやや細めです。
そしてブレゲの純正ラバーベルトなんですが、8個穴が開いていて、一番短くしても約17センチの大きさなんです!!!
こんな感じでかなりブカブカです…
ちなみに一番大きくすると22センチほどになります!!
どんなにマッチョな人でも手首はそんなに大きくならないですよね。日本のメーカーの時計ではないので仕方ないのかもしれませんが、これはちょっと極端なサイズですよね。私の腕は細いですが今までベルトの時計で一番短い穴にになったことはありません。
それにブレゲってクラシックの時計の印象の方が強く、マッチョな人が付けるイメージがありません。そういう人はブライトリングやパネライやウブロなど好みそうです。
一応、短寸ラバーベルトもあるみたいなので、そちら変えれば一件落着です。ブレゲに問い合わせしたところ、値段は17000円で、取り付け工賃が3000円です。計2万円です。少し高いですよね。ブレゲ買う人がこんな事気にするのもおかしいですが、そもそも純正ラバーベルトのサイズが大きすぎるのが腑に落ちません。
リセールが低い
これは他の五大時計メーカーと比べると一番低いです。もし売るとなった時にはかなり低い買取金額になってしまいます。しかし、逆を言えば買うときも安く買う事が出来るので、売る事を考えなければメリットになりますね。
5817stは定価180万ほどですが、現在中古で100万前後です。中古なら半額程度で購入する事が出来ます。並行輸入の新品でも130万ほどとお得です。
ロイヤルオークやノーチラス・アクアノートはプレミア価格。オーバーシーズは中古でも定価より20〜30万ほど安い程度。それらを考えるとブレゲマリーンIIって極端に安いんですよね!中古が安いからといっても中身は一流です。
リストショット
私の手首は約15センチです。それではブレゲマリーンの写真をどうぞ!!
スーツにも合います!!
総評
世界五大時計では不人気の為、中古や並行輸入品でかなりお得に購入する事が出来ます。リセールは悪いですが、売る事を考えなければかなりコスパは最高です。
またパテックフィリップやオーデマピゲのようにプレミア価格ではないので、ミーハーや時計好きじゃない人は絶対ブレゲは買いません!!
その為、純粋に時計好きな人が多く付けているメーカーです。世間一般的に知名度はありませんが、知る人ぞ知る存在の為、時計好きには良い時計してますね、と褒めて頂けます
デザイン的にもオンオフで使用できるので、あらゆる場面で着用できる時計です。お堅い職場なら、ラバーベルトをステンレスに変更すれば気兼ねなく着用できます。
約14年ぶりに新型が登場したマリーンIIですが、型落ち感は全くありません。むしろネットや時計店スタッフの反応では旧型のデザインの方がカッコいいという人の方が多いです!!
やはり登場してから14年経ちますので、マリーンIIと言ったらこのデザインだろと言ったイメージがあります。新型も悪くはありませんが、未だに見慣れません。
見慣れればカッコよく見えてくるのでしょう…私は最近すごく魅力的な時計に見えてきました。時間があれば今度、試着してみたいと思います。
良い時計というのは古くなっても色褪せません。むしろ年々魅力が増していくものです…
このブログを読んでいるという事は、少しでもブレゲマリーンIIを気になっている方達だと思います。ぜひ一度、手にとって試着してください。本当にオススメの時計ですよ!!
一生愛していけると思いますよ。
https://search.rakuten.co.jp/search/mall/ブレゲ+マリーン/
ロレックスデイトナを正規店で購入するメインブログ開設しましたのでご興味ある方はぜひ読んでください。